エーラス・ダンロス症候群(EDS)

エーラス・ダンロス症候群(EDS) 指定難病
細胞 細胞間基質 肺胞 自己免疫性溶血性貧血 自己免疫性疾患 自己免疫性 核 ゴルジ体 水泡 水 細胞間隙 シェーグレン症候群 特発性血小板減少性紫斑病 腎症 血栓性血小板減少性紫斑病 原発性免疫不全症候群 下垂体性成長ホルモン分泌亢進症 下垂体性ゴナドトロピン分泌亢進症 家族性高コレステロール血症(ホモ接合体) 先天性副腎皮質酵素欠損症 クリオピリン関連周期熱症候群 非典型溶血性尿毒症症候群 自己免疫性肝炎 TNF受容体関連周期性症候群 好酸球性消化管疾患 非ジストロフィー性ミオトニー症候群(NDM) アトピー性脊髄炎 先天性核上性球麻痺 早期ミオクロニー脳症 難治頻回部分発作重積型急性脳炎 肥厚性皮膚骨膜症 類天疱瘡 特発性後天性全身性無汗症 エーラス・ダンロス症候群(EDS)

目次

<エーラス・ダンロス症候群>はどんな病気?

エーラス・ダンロス症候群(Ehlers-Danlos syndrome:EDS)は、結合組織(皮膚・関節・血管・内臓などを支える組織)の先天的な異常によって起こる遺伝性疾患の総称です。主にコラーゲンの構造や量、働きに異常があり、全身にさまざまな症状が現れます。


  1. 主な特徴(代表的な3つ)
  2. 病型(タイプ)
  3. 原因
  4. 診断
  5. 治療・管理
  6. 日常生活での注意点(一般的)
    1. 🌍 全体の頻度(世界規模)
    2. 🧬 タイプ別の頻度
    3. 📌 まとめ
  7. 原因の本質(何が起きているか)
  8. 遺伝子レベルの原因
  9. 病型による違い
  10. 遺伝形式
  11. 環境要因は関係する?
  12. まとめ
  13. 結論を先に
  14. 遺伝形式の種類
    1. ① 常染色体優性遺伝(いちばん多い)
    2. ② 常染色体劣性遺伝(まれ)
    3. ③ 新生突然変異(孤発例)
  15. 病型ごとのポイント
    1. ● 関節可動型(hEDS)
    2. ● 血管型(vEDS)
  16. 「遺伝=必ず重くなる」ではない
  17. まとめ
  18. 全体像(まず押さえておきたいポイント)
  19. 年齢ごとの一般的な経過
    1. ① 小児期
    2. ② 思春期〜若年成人期
    3. ③ 成人期
    4. ④ 中高年期
  20. 病型別の経過の特徴
    1. ● 関節可動型(hEDS)
    2. ● 古典型(cEDS)
    3. ● 血管型(vEDS)
  21. 「悪化する?」についての正確な答え
  22. 経過を左右する要因
  23. まとめ
  24. 結論
  25. 治療の基本方針(全病型共通)
  26. ① 運動療法・理学療法(最重要)
    1. 目的
    2. ポイント
  27. ② 疼痛管理(慢性痛への対応)
    1. 薬物療法
    2. 非薬物療法
  28. ③ 装具・サポーター
  29. ④ 合併症ごとの対症療法
  30. ⑤ 手術について(慎重)
  31. 病型別の治療の注意点
    1. ● 関節可動型(hEDS)
    2. ● 血管型(vEDS)
  32. 「治る?」への正確な答え
  33. まとめ
  34. 1.関節を守る生活動作(最重要)
    1. 気をつけること
    2. 避けたい動作
  35. 2.運動・体力維持の考え方
    1. 推奨される運動
    2. 注意点
  36. 3.慢性痛・疲労への対応
    1. 実践ポイント
    2. 注意
  37. 4.皮膚・外傷への注意
    1. 日常の工夫
  38. 5.自律神経症状への対策
    1. 生活上の工夫
  39. 6.仕事・学業での注意点
  40. 7.血管型EDSの方は特に重要
  41. 8.メンタル面のケア
  42. まとめ

主な特徴(代表的な3つ)

  1. 関節の過可動性
    関節が通常より大きく動き、捻挫・脱臼を繰り返しやすい、慢性的な関節痛が出やすいといった特徴があります。
  2. 皮膚の過伸展性
    皮膚がよく伸びる薄い柔らかいなどの性質がみられます。
  3. 組織の脆弱性
    あざができやすい傷が治りにくい、手術や外傷で裂けやすいなどが起こり得ます。タイプによっては血管や内臓の破裂リスクが高まります。

病型(タイプ)

EDSは現在、13の病型に分類されています。主なものは次のとおりです。

  • 関節可動型(hEDS):最も多い。関節症状や慢性疼痛が中心。
  • 古典型(cEDS):皮膚の伸びやすさと瘢痕形成が目立つ。
  • 血管型(vEDS):血管・内臓の破裂リスクが高く、特に注意が必要

※病型により重症度・合併症・遺伝形式が異なります。


原因

多くはコラーゲン関連遺伝子の変異によります。

  • 常染色体優性遺伝が多い
  • 一部は**孤発例(新生突然変異)**もあります
  • **関節可動型(hEDS)**は、現在も明確な原因遺伝子が特定されていません

診断

  • 臨床症状の評価(関節可動域、皮膚所見、家族歴など)
  • 遺伝学的検査(可能な病型では実施)
  • 必要に応じて心血管評価(血管型など)

治療・管理

根本治療はありませんが、症状に応じた管理が重要です。

  • 理学療法・運動療法:関節安定化、筋力強化
  • 疼痛管理:薬物療法・生活調整
  • 外傷予防:関節保護、無理な運動の回避
  • 定期フォロー:特に血管型では専門医管理が必須

日常生活での注意点(一般的)

  • 関節に負担の少ない運動(例:水中運動)
  • 無理なストレッチや関節を鳴らす癖を避ける
  • 手術や侵襲的処置の際はEDSであることを必ず申告

<エーラス・ダンロス症候群>の人はどれくらい?

エーラス・ダンロス症候群(EDS)>の**どれくらいの人がいるか(頻度・有病率)**について、複数の専門情報をもとにわかりやすくまとめると次の通りです👇

🌍 全体の頻度(世界規模)

  • 全てのEDSを合わせると、人口約 5,000〜10,000人に1人 が発症すると推定されています。
  • 一部の資料では 約1/5,000人程度 との推定がよく引用されています。
  • 診断されていない人を含めると、実際はもっと多い可能性も専門家は指摘しています(特に軽症の場合)。

🧬 タイプ別の頻度

EDSには複数の病型がありますが、頻度はかなり異なります:

病型目安の有病率
関節可動型(hEDS)3,100〜5,000人に1人 と推定される(多いタイプ)
古典型(cEDS)20,000〜40,000人に1人 と稀なタイプ
血管型(vEDS)もっと稀で 100,000〜200,000人に1人 程度
その他の稀なタイプ非常に少数例のみ報告あり

(※数字は国や研究により多少前後します)

📌 まとめ

  • EDS全体:約1/5,000〜1/10,000人に1人 と考えられている。
  • ただしもっと多くの人が診断されずに生活している可能性もあり、確実な数字はまだ不明です。
  • 最も多いのは関節可動型で、軽度〜中等度の症状で見逃されやすいタイプです。

<エーラス・ダンロス症候群>の原因は?

<エーラス・ダンロス症候群(Ehlers-Danlos syndrome:EDS)>の原因は、結合組織を構成するコラーゲン(およびその関連タンパク)の先天的な異常です。多くの場合、遺伝子変異によって生じます。


原因の本質(何が起きているか)

結合組織は、皮膚・関節・血管・内臓などを支え、強度と弾力を与える組織です。その主成分であるコラーゲンが、

  • 正しく作られない
  • 量が不足する
  • 構造が弱い/機能しない

といった状態になることで、関節が不安定になったり、皮膚や血管が脆くなったりします。


遺伝子レベルの原因

EDSの多くの病型では、以下のようなコラーゲン関連遺伝子の変異が確認されています。

  • COL5A1 / COL5A2:古典型(cEDS)
  • COL3A1:血管型(vEDS)
  • COL1A1 / COL1A2:一部のEDS型(骨形成不全症と重なる場合も)
  • ADAMTS2 など:コラーゲン成熟に関わる酵素の異常

これらの変異により、コラーゲンの合成・加工・組み立てのどこかに障害が生じます。


病型による違い

  • 関節可動型(hEDS)
    現時点では原因遺伝子が特定されていません
    ただし、家族内発症が多いことから遺伝的背景が強く疑われています
  • 血管型(vEDS)
    COL3A1変異が原因で、血管や内臓の壁が非常に脆くなります。
    生命に関わる合併症が起こり得るため、特に慎重な管理が必要です。

遺伝形式

  • 常染色体優性遺伝が多い
    → 親のどちらかがEDSの場合、子どもに約50%の確率で遺伝
  • **新生突然変異(孤発例)**もあり、家族歴がなくても発症することがあります
  • 一部の稀な病型では常染色体劣性遺伝も存在します

環境要因は関係する?

EDSは後天的な病気ではありません
生活習慣や環境が「原因」になることはありませんが、

  • 無理な運動
  • 繰り返す外傷
  • 手術や侵襲的処置

によって症状が悪化・顕在化することはあります。


まとめ

  • 原因は先天的な遺伝子変異
  • コラーゲンや関連タンパクの異常により結合組織が弱くなる
  • 病型によって原因遺伝子・重症度・リスクが異なる
  • 関節可動型は原因遺伝子未解明だが遺伝的要因が強い

<エーラス・ダンロス症候群>は遺伝する?

はい、**<エーラス・ダンロス症候群(EDS)>は「遺伝することが多い病気」**です。
ただし、病型(タイプ)によって遺伝のしかたや確率が異なります


結論を先に

  • 多くのEDSは遺伝性
  • 親がEDSの場合、子に遺伝する可能性がある
  • ただし
    • 必ず遺伝するわけではない
    • 家族歴がなく突然発症するケース(孤発例)もある

遺伝形式の種類

① 常染色体優性遺伝(いちばん多い)

EDSで最も一般的な遺伝形式です。

  • 親のどちらかがEDS
  • 子どもに遺伝する確率は約50%
  • 男女差なし(性別に関係なく起こる)

該当しやすい病型:

  • 関節可動型(hEDS)
  • 古典型(cEDS)
  • 血管型(vEDS) など

② 常染色体劣性遺伝(まれ)

  • 両親が「保因者(症状はない)」の場合
  • 子どもが発症する確率は25%
  • 非常に稀なEDSの一部でみられます

③ 新生突然変異(孤発例)

  • 家族にEDSの人がいなくても発症
  • 親の遺伝子に異常はなく、
    本人の代で突然変異が起こる

特に:

  • 血管型EDSでは一定数みられます

病型ごとのポイント

● 関節可動型(hEDS)

  • 家族内発症が多く、遺伝性は強く疑われている
  • ただし
    👉 原因遺伝子がまだ特定されていない
  • 遺伝子検査では確定できず、臨床診断が中心

● 血管型(vEDS)

  • 明確な遺伝子(COL3A1)変異が原因
  • 遺伝リスクがはっきりしている
  • 生命に関わる合併症があるため
    遺伝カウンセリングが特に重要

「遺伝=必ず重くなる」ではない

重要なポイントですが、

  • 同じ遺伝子変異でも
    症状の重さは人によって大きく違う
  • 親が軽症でも、子が重症
  • 逆もあり得ます

👉 遺伝=将来が決まる、ではありません


まとめ

  • エーラス・ダンロス症候群は
    多くのタイプで遺伝する
  • 代表的な遺伝形式は
    常染色体優性遺伝(50%)
  • 家族歴がなくても発症することがある
  • 病型によって
    遺伝リスク・検査の可否・注意点が異なる

<エーラス・ダンロス症候群>の経過は?

<エーラス・ダンロス症候群(Ehlers-Danlos syndrome:EDS)>の経過は、病型(タイプ)・個人差・年齢によって大きく異なります。
ここでは「一生の流れ(自然経過)」がイメージできるよう、年齢別+病型別に整理してご説明します。


全体像(まず押さえておきたいポイント)

  • 進行性に悪化していく病気ではありません
  • ただし
    • 症状の出方は年齢とともに変化する
    • 合併症や慢性症状が増える人もいる
  • 適切な管理でQOL(生活の質)を保つことが可能です

年齢ごとの一般的な経過

① 小児期

  • 関節が非常に柔らかい(柔軟体操が得意)
  • 転びやすい、捻挫しやすい
  • 軽症の場合は「体が柔らかい子」で見過ごされることも多い

👉 この時期は未診断のまま経過するケースが多いです


② 思春期〜若年成人期

  • 関節痛・脱臼・亜脱臼が目立ち始める
  • 疲れやすさ、慢性的な痛み
  • 自律神経症状(立ちくらみ・動悸など)が出る人もいます

👉 診断されやすくなる時期


③ 成人期

  • 関節の不安定性はやや減る一方で
    慢性疼痛・筋疲労・関節変形が問題になりやすい
  • 皮膚症状、消化器症状、頭痛などが加わることもあります
  • 仕事・家事との両立が課題になることがあります

④ 中高年期

  • 関節の可動域は低下傾向
  • 変形性関節症、慢性疼痛が主体になることが多い
  • 早期からのケアができている人は、比較的安定した経過をたどります

病型別の経過の特徴

● 関節可動型(hEDS)

  • 最も多いタイプ
  • 命に関わる合併症は基本的に少ない
  • 経過の中心は
    • 慢性疼痛
    • 関節不安定
    • 疲労・自律神経症状
  • 生活調整とリハビリで長期的に安定可能

● 古典型(cEDS)

  • 皮膚の脆弱性・傷跡が目立つ
  • 関節症状は中等度
  • 適切な外傷管理で大きな悪化は防ぎやすい

● 血管型(vEDS)

  • 経過に最も注意が必要
  • 若年〜中年期に
    • 動脈破裂
    • 内臓破裂
      などのリスクが存在
  • 定期的な専門医フォローで予後が大きく改善

※ 以前よりも医療管理の進歩で生存期間・生活の質は向上しています


「悪化する?」についての正確な答え

  • ❌ がんや進行性神経疾患のように一直線に悪化する病気ではない
    • 症状の質が変わる
    • 管理次第で安定も可能

👉 **「付き合い方が重要な慢性疾患」**という位置づけです


経過を左右する要因

  • 早期診断・病型の把握
  • 無理な運動を避ける
  • 理学療法・筋力維持
  • 疼痛・自律神経症状の適切な治療
  • 血管型では専門医での定期評価

まとめ

  • EDSは生涯にわたる体質的な疾患
  • 経過は病型・個人差が非常に大きい
  • 適切な管理で
    学業・仕事・家庭生活を続けている方は多数
  • 特に血管型では
    定期管理が予後を大きく左右

<エーラス・ダンロス症候群>の治療法は?

結論

EDSには現時点で「根本治療(完治させる治療)」はありません。
そのため治療の中心は、
👉 症状を抑え、合併症を防ぎ、生活の質(QOL)を保つこと
になります。


治療の基本方針(全病型共通)

EDSは**体質(先天的な結合組織の脆弱性)**なので、
長期的・多職種連携での管理が重要です。


① 運動療法・理学療法(最重要)

治療の土台です。

目的

  • 関節を支える筋肉を強化
  • 脱臼・亜脱臼の予防
  • 慢性疼痛の軽減

ポイント

  • 低負荷・高回数
  • 関節を「伸ばす」より「安定させる」運動
  • 水中運動・体幹トレーニングが有効

※ 無理なストレッチや関節可動域を広げる訓練は逆効果です。


② 疼痛管理(慢性痛への対応)

EDSでは慢性疼痛が大きな問題になります。

薬物療法

  • アセトアミノフェン
  • NSAIDs(慎重に)
  • 神経障害性疼痛治療薬(必要に応じて)

※ オピオイドは原則長期使用を避けます。

非薬物療法

  • 温熱療法
  • 姿勢・動作指導
  • 認知行動療法(痛みとの付き合い方)

③ 装具・サポーター

  • 関節の不安定性が強い場合に使用
  • 使いすぎると筋力低下につながるため、医療者の指導が重要

④ 合併症ごとの対症療法

EDSは全身症状が出るため、症状別の治療を行います。

  • 自律神経症状(立ちくらみ・動悸)
  • 消化器症状
  • 皮膚トラブル
  • 頭痛・疲労感 など

⑤ 手術について(慎重)

  • 原則:最後の手段
  • 皮膚・血管・縫合部が弱いため
    合併症リスクが高い
  • 実施する場合は
    EDSに理解のある医療機関・医師が必須

病型別の治療の注意点

● 関節可動型(hEDS)

  • 主体は
    運動療法+疼痛管理+生活調整
  • 命に関わる合併症は比較的少ない

● 血管型(vEDS)

  • 最も管理が重要
  • 血圧管理
  • 定期的な血管評価
  • 外傷・侵襲的処置を極力回避

👉 専門医による生涯管理が必要です。


「治る?」への正確な答え

  • ❌ 完治はしません
  • 適切な管理で安定した生活は十分可能

実際に、

  • 仕事を続けている方
  • 家庭生活を送っている方
  • 症状をコントロールできている方
    は多数いらっしゃいます。

まとめ

  • EDSの治療は対症療法と予防が中心
  • 運動療法が最重要
  • 病型・症状に応じた個別対応が必要
  • 早期からの正しい管理で予後は大きく変わる

<エーラス・ダンロス症候群>の日常生活の注意点

以下は、<エーラス・ダンロス症候群(EDS)>の方が日常生活で気をつけるべきポイントを、医学的に重要な順に整理したものです。
(病型や重症度で差がありますので、主治医の指示が最優先である点は前提としてお読みください。)


1.関節を守る生活動作(最重要)

EDSでは関節の不安定性が症状の中心になります。

気をつけること

  • 無意識に関節を限界まで伸ばさない
  • 椅子・床から立つときは反動を使わない
  • 長時間の同一姿勢を避け、こまめに姿勢変更

避けたい動作

  • 関節を「鳴らす」「見せる」
  • ヨガやバレエなど可動域を広げる運動
  • 急な方向転換・ジャンプ

2.運動・体力維持の考え方

「動かさない」ことも悪化要因になります。

推奨される運動

  • 医師・理学療法士の指導下での筋力強化
  • 水中運動、ウォーキング、体幹トレーニング
  • 低負荷・短時間・高頻度

注意点

  • ストレッチ中心の運動は逆効果になることがあります
  • 痛みが出たら我慢せず中止

3.慢性痛・疲労への対応

EDSでは慢性的な痛み・疲れやすさが生活に影響します。

実践ポイント

  • 痛みを「ゼロ」にしようとしない
  • 活動と休息のペース配分(ペーシング)
  • 温熱療法・姿勢改善を活用

注意

  • 鎮痛薬の自己判断での長期使用は避ける
  • 痛みが続く場合は早めに医療者へ相談

4.皮膚・外傷への注意

  • あざができやすい
  • 傷が治りにくい

日常の工夫

  • 家具の角を保護
  • 転倒しにくい靴を選ぶ
  • 傷は早めに処置

※ 手術や歯科治療の際は
必ずEDSであることを事前に伝えてください


5.自律神経症状への対策

立ちくらみ・動悸・倦怠感が出る方もいます。

生活上の工夫

  • 急に立ち上がらない
  • 十分な水分・塩分摂取(医師の指示範囲で)
  • 無理な長時間立位を避ける

6.仕事・学業での注意点

  • 長時間の同一姿勢を避ける
  • 重い荷物を持たない
  • 必要に応じて
    • 椅子・机の高さ調整
    • 休憩時間の確保

👉 環境調整だけで症状が大きく軽減することも多いです。


7.血管型EDSの方は特に重要

血管型の場合は以下が必須です。

  • 激しい運動・衝突を避ける
  • 血圧管理
  • 定期的な専門医フォロー
  • 腹痛・胸痛・突然の激痛は救急受診

8.メンタル面のケア

  • 「見た目では分かりにくい病気」であるため、孤立感を抱きやすい
  • 疲労や痛みが続くことで抑うつ・不安が出ることもあります

👉 必要に応じて心理的サポートを受けることは、治療の一部です。


まとめ

  • EDSは日常生活の工夫が予後を大きく左右する疾患
  • 無理をしないことは「甘え」ではありません
  • 正しい知識と環境調整で、安定した生活は十分可能です

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